企業のインスタグラムが乗っ取りの被害に遭うと、不適切な投稿や情報漏洩が起こる可能性が高く非常に危険です。企業の信頼を失う可能性もあるでしょう。ここではインスタグラムが乗っ取られた場合の対処方法や予防策についてまとめてみましょう。
【インスタグラムを乗っ取られるとどうなってしまうの?】
インスタグラムを乗っとられた場合、どのようなことが起こるのでしょうか?ここでは乗っ取られた場合に起こる事象例をご紹介します。
<インスタグラムにログインできなくなる>
インスタグラムの乗っ取り犯にパスワードを変更されてしまった場合、アカウントにログインすることができなくなります。ログインするためにはパスワードを変更するか、メールアドレスを含めてすべてリセットする手続きが必要です。メールアドレスまで変更されてしまっている場合には、インスタグラムの運営へ通報して変更手続きをする必要があります。そのためアカウントを取り戻すために時間を要します。
<不正な投稿が行われる>
乗っ取り犯によって自分が作成していない投稿やコメント、DMの発信が行われます。企業アカウントが乗っ取り被害に遭うと、公式アカウントとして不適切な投稿をされる可能性があるため非常に危険です。
<見覚えのないログイン通知が来る>
乗っ取り犯によって不正ログインをされた場合、使用したことがない端末、エリア、時間でのログイン通知が来る可能性があります。自分のログイン記録と異なる通知が来た場合にはインスタグラムの乗っ取りの可能性を視野に入れましょう。
<意図しないアカウントの行動が増える>
見覚えのないアカウントをフォローしていたり、投稿への反応をしていたりする場合、インスタグラムのアカウントが乗っ取られている可能性があります。また過去の投稿がすべて削除されてしまう、プロフィールを変更されるなどのケースもあります。運用上公式アカウントでは行わない行動が顕著にみられる場合には、乗っ取りの可能性が高いでしょう。
<フォロワー数の減少>
乗っ取り犯がスパムや不適切な投稿を行うとフォロワーが離れる可能性があります。乗っ取りによってこれまでの系統とは全く違う投稿が行われたり、プロフィールが変更されたりすることで誤フォローを疑われてフォローを外されてしまうのです。
また投稿だけではなくDMやコメント機能を利用して、フォローに架空請求したり偽造品の販売をしたり、詐欺などを行う可能性もあります。これらの行為によって炎上につながる恐れもあります。
【インスタグラムの乗っ取りにあった場合の対処方法とは?】
実際にインスタグラムの乗っ取りに遭ってしまった場合、どのように対処すればよいのでしょうか?具体的な対処方法についてまとめていきます。
<インスタグラムのパスワードを変更する>
インスタグラムの乗っ取りに遭った場合、パスワードを変更する必要があります。アカウントにログインできる場合には、ログイン後にパスワードを変更しましょう。また乗っ取られたアカウントで利用中のメールアドレスは情報漏洩している可能性があります。
そのため他のSNSやWEBサービスのログインIDとして同じメールアドレスやパスワードを利用している場合には、さらなる被害拡大に繋がる恐れがあるためパスワードを変更しておきましょう。
<パスワードのリセット>
インスタグラムのアカウントにログインできない場合には、パスワードのリセットと再設定を行います。パスワードをリセットするには登録中のメールアドレスが必要です。乗っ取りによって登録中のメールアドレスが変わってしまっている場合には、インスタグラムの運営に通報して変更してもらう必要があります。
【インスタグラムの乗っ取りの防止策とは?】
インスタグラムの乗っ取りを防止する方法をまとめてみましょう。
<パスワードの強化>
不正ログインを防止するためにはパスワードの特定を回避する必要があります。そのためには推測されにくい複雑で強力なパスワードを作るようにしましょう。パスワードは定期的に変更し、他のSNSやWEBサイトと同じパスワードは使用しないようにしましょう。また電話番号、企業名などの企業情報は推測されやすいため必要しないようにします。10文字以上の大文字、小文字、数字、記号を組み合わせると推測されにくいパスワードになります。
<他のSNSアカウントと連携しない>
インスタグラムの乗っ取りの原因の1つにアプリ連携が挙げられます。アカウント連携を行うとインスタグラム以外のSNSで乗っ取りが発生した際に他のSNSも乗っ取られてしまう可能性があるでしょう。乗っ取り被害を拡大させないためにもアカウント連携は極力行わないようにしましょう。
<パスワードの使い回しをしない>
パスワードの使い回しをすると、他のサービスのログインIDやパスワードが流出した場合にインスタグラムのアカウントまで乗っ取られてしまうかもしれません。サービスのアカウントごとにパスワードは変更するようにして、乗っ取り被害を最小限にとどめるようにします。
<パスワードは定期的に変更する>
乗っ取り被害はログイン情報が流出することによって起こります。そのため定期的にパスワードは変更して、乗っ取られないように対策を行うようにしましょう。
<2要素認証を行う>
2要素認証を導入することでセキュリティは大幅に強化されます。2要素認証ではログイン時に要求される情報が増えるので、たとえパスワードが漏洩しても不正アクセスを防ぎやすくなるでしょう。通常のパスワードに加えてSMSで送られるコードやセキュリティなどの追加認証が必要です。
<不審なリンクに注意する>
不審なリンクにアクセスすることでログイン情報が抜き取られてしまう可能性があります。送信元をよく確認してインスタグラムからではないメールのリンクには注意しましょう。