大手キャリアから格安SIMに乗り換える人や、格安SIMから格安SIMに乗り換える人は多いでしょう。格安SIMは各社でさまざまな新規契約者向けのキャンペーンを展開しています。キャンペーンを利用すればスマホ料金を下げるだけではなく、乗り換え申込時の初期費用を抑え、スマホの購入費用を安くできるでしょう。ここでは格安SIMの乗り換えキャンペーンについてまとめてみましょう。
【格安SIMの乗り換えキャンペーンとは?】
格安SIMでは各社、他社からの乗り換えをした利用者を対象にお得なキャンペーンを実施しています。格安SIMのキャンペーンとして多いのが以下の6種類です。
・キャッシュバックやポイント還元
・一定期間の月額料金割引
・スマホなどの端末代割引
・契約時の事務手数料無料
・データ容量増量
・オプションサービスの一定期間無料
それぞれ解説していきます。
<キャッシュバックやポイント還元>
キャッシュバックキャンペーンでは格安SIMを契約することで現金を銀行口座に後日振り込んでもらえます。自分で自由に使える商品券や現金などがもらえるので、満足度の高いキャンペーンと言えるでしょう。電子マネーやポイントがもらえる場合もあります。ネットショッピングやコンビニ、スーパーなどで手軽に利用できるので、現金をもらうのとさほど大差はないでしょう。
ただしキャッシュバックキャペーンにおいては、申請手続きを忘れると金額を振り込んでもらえないケースもあるので注意が必要です。またキャッシュバックを受けるには条件があり、半年~1年といった期間でサービスを継続することが条件になる場合があります。キャッシュバックキャンペーンを利用して格安SIMを申し込む場合にはキャンペーンの詳細をしっかりと確認して、受取条件を満たすように注意しましょう。
<一定期間の月額料金割引>
格安SIMでは一定期間の月額料金を割引してくれるキャンペーンを実施しています。月額割引では自分が支払う毎月のスマホ利用料金そのものが割り引かれるため、出費を抑えることができます。またキャッシュバックとは異なり、基本的には受取手続きなどは必要なく、還元を受ける手間などもありません。
ただし割引期間が終了すると、支払額が増額するため通常料金をしっかりと把握した上で契約するようにしましょう。急に料金が上がったなどの不満につながる恐れもあるので注意が必要です。
<スマホなどの端末代割引>
スマホの端末割引を受けて、お得にSIMカードとスマホ本体をセット購入できるキャンペーンも各社で開催されています。スマホの購入価格を下げられれば、今使用しているスマホが古かったり乗り換えをしたい格安SIMに非対応だったりした時に、機種変更の負担を抑えられるでしょう。
ただ端末割引の場合、人気による在庫切れで希望の端末を購入できない可能性があります。特に大規模な割引を行っている格安SIMの場合、人気の端末は在庫切れが発生しやすいです。さらにスマホ割引を受ける際には、MNPで他社から電話番号をそのまま乗り換える、オプションを契約するなどの条件を満たす必要がある場合もあります。条件によって割引額が変動する場合もあるので、よく確認してみましょう。
<契約時の事務手数料無料>
事務手数料や初期費用の無料や割引を行っているキャンペーンもあります。通常であれば格安SIMを契約する際には契約事務手数料として3300円が発生します。しかし事務手数料無料や割引キャンペーンを実施していれば、初期費用を安く抑えられるでしょう。
事務手数料や割引のキャンペーンでは事務手数料以外にも初期費用が必要な場合は、完全無料にはならないということです。SIMカード準備手数料などが必要になる格安SIMもあるため、それぞれの会社で初期費用がどれくらいかかるのかを確認しておくことをおすすめします。
<データ容量増量>
一定期間データ容量が増量されるキャンペーンを実施している格安SIMも多いです。契約しているデータ容量に+1GB、容量自体が倍になるなど、増量される容量はさまざまです。また通信量を増やせるオプションが一定期間無料という割引サービスを展開している格安SIMもあります。指定された期間が過ぎるとデータ容量は元に戻ってしまうため、増量された容量に慣れてしまうと増量期間終了後にデータを使いすぎてしまうことがあります。データ容量を使いすぎないように注意しましょう。
<オプションサービスの一定期間無料>
格安SIMにはセキュリティソフトやスマホセット購入時の端末補償など、オプションサービスが一定期間無料になる乗り換えキャンペーンがあります。契約予定のオプションがキャンペーンの対象であれば、とてもお得です。また利用するかどうか迷っているオプションであった場合、そのオプションが一定期間無料になっていれば気軽に試せるでしょう。無料期間が終了するとオプションは有料になるため、無料期間中に不要だと思った場合はすぐに解約するように気を付けてください。
格安SIMは月額料金が安く魅力的なサービスですが、キャリアを今まで使っていた人が乗り換える場合にはいくつかの注意点があります。ここでは格安SIMへ乗り換える際に気を付けておきたい注意点をまとめてみましょう。
【キャリアに比べると速度が遅くなる可能性がある】
格安SIMはキャリアから乗り換えると料金面で大きなメリットを感じますが、デメリットとしてキャリアと比べると通信速度が遅くなる可能性があります。格安SIMは回線が混みやすいタイミングや時間帯で使用すると、通信速度が低下する可能性があります。
格安SIMは大手キャリアの回線を一部借りて、インターネットサービスを提供している会社がほとんどです。自社の回線を持っていないで、キャリアの回線を間借りしている状態なので、キャリアに比べると通信速度が遅くなる傾向があります。
また、キャリアから借りているネットワーク設備の数は格安SIM会社によって異なります。もしもネットワーク設備の数が少なければ利用者の増加によって通信速度が不安定になることがあるのです。特に利用者が多い街中など混雑している場所や、夕方や夜などスマホを使っている人が多い時間帯はどうしても速度が低下しやすくなってしまいます。
速度が遅くなるのが心配…と言う人はキャリアのメイン回線を使用できる格安SIMがおすすめです。UQモバイルやワイモバイルはキャリアのメイン回線を使ってサービスを提供しているため、格安SIMの中でも通信速度が速いと評判です。
【トラブル解決までに時間がかかる可能性あり】
格安SIMでは基本的に実店舗がほとんどありません。店舗数を少なくすることでその分金額に反映しているという会社が多いのです。店舗が少ないため直接サポートを受けることができないというのは格安SIMのデメリットの1つです。
大手キャリアに比べる圧倒的に実店舗は少なくサポートや手続きなどはオンラインで行うのが一般的です。サポート体制は各格安SIMによって異なりますが、電話やチャット、FAQページで行うことが多いでしょう。格安SIMによっては公式サイトに掲載されているFAQページが充実しているところもあります。問い合わせが面倒という場合にはFAQをチェックしてみましょう。
大手キャリアと比べると実店舗がほとんどないためトラブル解決までに時間を要する可能性があることは覚えておきたいです。
【申込前にSIMロック解除をする必要あり】
キャリアから同じスマホ端末を使って乗り換える場合には、格安SIMの対応回線によってはSIMロック解除の手続きが必要になります。SIMフリー端末であっても動作確認がされていない端末では利用できない可能性もあるので注意しましょう。